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最近、気になったニュースから。

PTA

PTAという組織があります。Parent and Teacher Association、保護者と先生の組織ですね。保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校それぞれに組織され(“単位PTA”。以下“単P”)、その上に市や郡、さらに都道府県、全国といった上部団体があり(“○○連合会・協議会”。以下“○○P連”)、ピラミッド型の組織が形成されています。

単位PTAでは、強制か任意か、負担の重さ、役員の成り手不足などが以前から課題となっており、最近は業務の外部委託も話題と認識しています。私自身も長男が在学していた町立文命中学校のPTA副会長を1年間、会長を1年間を務め、同時に郡PTAの会計と理事を各1年間仰せつかりました。

上部団体からの脱退

まずのそのPTAのピラミッド型組織ですが、退会が相次いでいるとの報道が目に留まりました。昨年、東京都小学校P連が全国組織から退会、松山市P連や高知市P連が県P連を退会したとのこと。

それ以前にも岡山市や奈良市、徳島県・名東郡などが各県P連から脱退、昨年末には横須賀市P連が県P連からの退会を検討していると報じられていました。また、経緯や事情は同じではないと思いますが、藤沢市では6年前に市P連自体が解散していてました。

都道府県は47、市は792、郡は307もありますので、まだまだ極一部の動きではありますが、様々な社会環境の変化や、特に少子高齢化の進行に伴い制度疲労を起こしている地縁組織と同様に、変わりつつあるのは確かです。

メリットが感じられない

PTAの場合、退会の主な理由は、上部団体へ会費を納めているが、“加盟しているメリットが感じられないこと”とされます。特に人口の多い市では、情報の収集や様々なノウハウの面で上部団体に頼る必要性が乏しくなっている現実が窺われます。逆に、人口の少ない、または学校数の少ない郡部にとっては引き続き有益であると言えるのかも知れません。

会費に関しては、一旦納めたものの一部が補助金や助成金として再配分されるケースも少なくないと思われます。この両建ての仕組みは、その他のピラミッド型組織でも見られるものでしょう。上部団体が下部団体の業務を効率的に肩代わりするものであれば(PTAであれば団体傷害保険など)、有効でしょうが、独自で対応できるような大きな市であれば、むしろ相互に業負負担が増えるだけにもなりかねません。

よって、“メリットが感じられない”という声が出るのはある意味自然なことだと思います。それに対して、そのメリットを感じてもらえるようにと、上部団体が一層の努力をすることも大切かも知れません。ただ、コロナ禍は異例の事態としても、特に少子高齢化という大きな変化が進行中であり、価値観も多様化・複雑化する中、その組織全体をゼロベースで検証し直すにはよい機会だと考えます。

このPTA組織の動きは、直接的ではないものの、自治会や婦人会、シルバー人材センターなど、同様に主に地縁に基づく組織の今後を示唆するものとして注目しています。

思い出

この記事を読んで、自身が郡P連に関わっていた当時を思い出しました。1年目は文命中学校が15年に一度回ってくる事務局の当番校で、会計の任を預かりました。単Pの役員も初めてであり、右も左も分からず、ひたすら前例に倣ってこなすだけで終わった感じでした。

当番校だったこともあり、横浜の県P大会や山梨の全国P大会にも出席しました。単Pの活動では役員を引き受けた責任だけは果たせたと自負していますが、平日の激務もあり、週末はとても貴重な時間だったため、上部団体によるそれらの機会を楽しめる気分ではありませんでした。若かったこともあります😅こういう世界があるんだなぁ、くらいの感覚でちょっと遠い世界に迷い込んだ感じでした。

2年目は単Pでは会長も、郡Pでの役は軽くなり、慣れたこともあり、結構意見してしまいました。経費の使い方で揉めました。前年の定例研修会の講師を県職員にお願いしたこともあり、出費が例年比少なく、繰越金が多かったことを指摘されたあたりが発端でした。予算の使い方に関して、“予算は使い切るべし“と”余ったら余ったでよい/支出は最低限に抑えるべき“とで、意見が割れました。

私は断然後者派でした。今でも基本的な考え方は変わりません。会計を務めた前年、月一回の会議でペットボトルのお茶を配布するのを途中でやめました。買いに行くのが面倒だったような記憶もうっすらありますが、会員一人ひとりの会費を大事に使うべきであり、飲み物は飲みたい人が持参すべきとの考えでした。

総会で壇上に花を飾ることにも反対しました。出席者は各単Pの役員ばかり、要は全員当事者の集まりであり、意見がでることもありますが、基本的にはシャンシャン総会です。高価な花は不要、と考えました(お花屋さんには申し訳ないとの思いはあります)。

話が逸れますが、同窓会の幹事も務めましたが、余ったお金を幹事だけの打ち上げに使うこともよしとしません。これだけやってやったのだから・・・との思いは分かりますが、許せない質です。

郡Pでの揉め事。会議は一時暗く、緊張感のある雰囲気となりましたが、それはそれで仕方のないこと。意見は戦わせるべきです。

次回、この話の流れで、PTAや自治会の今後について触れてみます。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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