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前回の続きとなります。

全国的に選挙という選挙の投票率が低下傾向にある中で、それに歯止めをかけるいろいろな策・アイディアはあるものの、やはりインターネット投票の実現が最も効果があるとの考えをお伝えしました。

ただ、ネットでの投票が可能となっても、投票率が“即座に”且つ“劇的に”上がると期待するほど楽観的にもなれません。現実的に効果を高めるためにはさらにどうすればいいでしょうか?

まずは住民投票から

投票率上昇のためにはインターネット投票の環境整備は必要条件だと思いますが、十分条件とは言い切れません。

“できるだけ多くの方が選挙に投票する行動”を起こすという最終目標を達成するためには、“選挙”というものが特別で縁遠いものではなく、身近な自分事であると感じてもらうための地道なプロセスが必要かと思います。

まずは、様々なテーマの住民投票の経験を積んでもらうことを通して、町政やまちづくりへの参加意識や当事者意識を高めつつ、選挙が身近なものになるようなプロセスはいかがでしょうか?

オードリー・タン氏は新しい民主主義を形に

同様のお考えをお持ちの方も少なくないと思われ、実際に先日、清川村の小林村議とお話した時も同様の見解を共有しました。また、台湾でも、あのデジタル担当政務委員オードリー・タン氏が斬新なアイディアを取り入れ、新しい民主主義の形に挑戦しています。落合陽一さんとの対談を掲載した『過去を巨視して未来を考える』にてそのことを知りましたが、その対談内容はNHKにて以前放映されたようです。

台湾では過日、SGDsに関する政策に関して、一般の国民による投票を実施したとのことです。できる限り民意を反映するためには、“投票”のハードルを下げ、心理的な距離を縮めることがまず大事であるとの考え方です。ちなみに“携帯電話のアプリで“、”24時間投票可能“という点で既に日本の現状とは大きく異なります。

奇抜な投票方法

さらにその投票方法が奇抜です。クアドラティック・ボーティング、直訳すると“二次投票”になるでしょうか。こんな仕組みです。
①まず、全員に99ポイントを配布し、②1票→1ポイント、2票→2×2=4ポイント、3票→3×3=9ポイント・・・最大9票→9×9=81ポイントを投票。③ポイントを余らせてはいけないルールなので、1候補に最大数の投票をしても9票=81ポイントであり、必ずポイントが余るため、他の候補に投票することになります。

1人=1票だと候補を絞り切れず、結局棄権してしまう人が多いとのことから考え出されたアイディアとのことです。少数派の多様な意見を可視化できるとされます。

これをいきなり日本でできるとは到底思えませんが、こういうことを実際にやっている国があるということです。岸田首相も“新しい資本主義“を掲げられておりますが、社会環境や人々の考え方、生き方が変わり、多様化する中で、今後、民主主義はどうあるべきか?民意の反映の仕方も変わっていくことになるでしょう。

 

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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