北京冬季オリンピック、男子モーグルの堀島選手、銅メダルおめでとうございます!予選2回戦からの盛り返し、意地をみました!女子ジャンプの高梨選手、団体でのメダルを祈ってます。

さて、前回の続きとなります。富士山噴火のハザードマップについて、最終回は降灰についてです。

降灰のリスクと想定される規模は?

降灰については、今回は改定されず、ハザードマップは“宝永噴火の規模(約7億㎥)を想定した2004年のままです。

溶岩流は噴火の規模に応じたシミュレーションがされましたが、降灰についてはされていません。開成町は30~50㎝の火山灰が積もるとされています。その時の風の向きや強さによると思いますが、基本的には宝永噴火の規模より大きければ、より多く積もり、小さければ少なくなるという理解でよいと思います。

萬年氏によれば、貞観噴火の規模(13億㎥)となれば、神奈川県西部地域では、最大120㎝、小・中規模(2億㎥以下)であれば、1~15㎝ではないかとの見解を述べられました。

因みに宝永噴火の際には、山麓の須走ではなんと3m、横浜でも10㎝積もったそうです。

降灰の確率は?

確率の話ですが、富士山は過去5600年間に小規模を含め計160回噴火したと記録されています。160回すべてで火山灰が降ったと仮定すると、今年噴火する確率=降灰する確率は35年に1度、約3%となります。繰り返しですが、1707年以降噴火していないことから、その確率はより高いと言え、表現は難しいですが、確率論的に言えば、いつきてもおかしくはない状態なのかもしれません。

降灰に関しては、鹿児島県の桜島の噴火などの経験やデータが活かせるものと思われ、溶岩流ほど未知のものでもなさそうです。宝永噴火の規模と近い1914年の大正・桜島噴火あたりが最も参考になりそうです。

シミュレーションの前提となる風の向きや強さが気になりましたが、すべての季節の気候データをもとにシミュレーションしたものを重ね合わせているとのことで、可能性としてもっとも起こり得る想定と理解しておけばよろしいのでしょう。

降灰すると何が起きるか?

火山灰が降り、積もるとどうなるか?萬年氏が挙げられたのは以下のようなことでした。

①30㎝程度では家は潰れない。宝永噴火でも死者が出た記録はない。逆に言えば、30㎝を超えると潰れる恐れがある。

②10㎝積もると二輪駆動車は走行不能になる。雨だと3㎝でも動けなくなる。一定期間、人の移動手段が絶たれ、配送などが麻痺すると予想。四輪駆動車や電気自動車は比較的大丈夫。

③電車は0.5㎝でも止まってしまうのではないか。電気伝導に支障が生じるため。

④火山灰の除去に長期間を要する。17億㎥の大量の火山灰が降るとされ、そのうち人が住むエリアなどの5億㎥の除去が必要とされる。羽田空港の建設に要した規模と同程度だが、この規模の灰を埋めたり、捨てられる場所は簡単には見つからない。

追加で、萬年氏の著書「富士山噴火と南足柄」に掲載されていた情報です。

⑤灰は重い。1㎥(縦1m×横1m×高さ1m)の重さは1000㎏=1トン。ご参考まで、雪は100㎏。

⑥火山灰は川底に堆積し、残り続けるため、洪水のリスクが高まる。

萬年氏は2週間程度の備蓄を推奨。地震と違い、今、急に噴火するものではなく、前兆があるが、備えは万全にとの教えでした。そして、復旧に時間を要し、日常を取り戻すには年単位の時間がかかるとのことでした。

※画像は桜島の噴火

その他の情報

その他、降灰時の対処法については、多くのサイトで情報が提供されています。リンクを貼らせていただきますので、ご参照ください。

防災科学技術研究所の資料(「降灰への備え」、「火山灰の健康影響」、「火山灰から身を守ろう」)

YAHOO防災コラム「火山噴火 そのときの行動とは?

事前の備え、まずはリスクの周知から

個人的には、“降灰すると何が起きる可能性があるか”いまいちど整理の上、備蓄の確認をしたいと思います。すぐお店の棚から消えそうなゴーグルなどは買っておいた方がよさそう。前々から迷っていたガソリン発電機もこれを機に思い切っていってしまおうか?!との気分になっています。

自治体としても防災・減災のための計画策定の準備を進めていただいていると思います。地震や水害とは異なり、リスクの認知度が低く、何が起こり得るか、どう対処すればよいかの知識も乏しいと考えられるため、相当基本的なところからの周知が必要でしょう。町民向けの勉強会、地域防災リーダー等への個別研修や、自治会防災訓練のメニューへの追加などが考えられましょう。

防災はまずは自助といっても、(大規模)噴火の経験がないか、乏しい人が大多数であろうことから、想像力も働かせようがありません。とても厄介な災害のリスクです。

 

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先見と行動

山神 ゆたか

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