ウクライナとロシアの交渉、無理難題が多く、過度な期待は禁物かもしれません。NHKで6歳の少女が亡くなった際の映像を見ましたが、何とも悲しく、やるせないです。

さて、先月、東洋大院のゼミのフィールドワークとして鎌倉市を訪れた際の話を書かせていただきます。

株式会社カヤックの柳澤CEO、松尾市長、東大高齢社会総合研究機構 秋山弘子特任教授らからそれぞれ1時間、直接お話を伺うことができました。

第一線で大活躍される超多忙な方々ばかり、とても有難い機会であり、学ぶこと満載で頭の中はパンク寸前でした。夜は、鎌倉を熱くしていきたい人を全力で支え続ける活動「カマコン」(リンクはこちらから)にもオンライン参加させていただき、これ以上なく充実した一日となりました。

今回は鎌倉市密着で展開しているカヤック社の活動をご紹介する中で、地域の活性化や持続可能性にとって市民活動がいかに大事であるか述べてみたいと思います。

面白法人カヤック

株式会社カヤック。れっきとしたマザーズ上場企業でありながら、公式ホームページにて、事業内容は“日本的面白コンテンツ事業”と堂々と掲げ、毎月「月給×サイコロの出目」を賞与として支給され、その結果もすべて公表しているという、にわかに信じられない面白い企業です。

カヤック 社内と社外オフィス

そんなカヤック社、ゲームのダウンロード数が日本1位であり、eスポーツの家庭教師や実況中継が好調な一方で、全国750もの自治体が利用する移住促進のスカウトサービスを提供していたりと、実に多様な事業に取り組んでいます。

鎌倉市内では、鎌倉在住の社員の子育てや食生活を支援しつつ、鎌倉で働く人々との接点を生み、共創につながる「まちの社員食堂」や「まちの保育園」や、お金で買えない価値や体験を売買するコミュニティ通貨“まちのコイン”のサービス提供、前述の「カマコン」の運営などにも携わっています。

なぜ鎌倉か?

なぜ活動拠点を鎌倉に置いたか?明快でした!
“面白さ”は“多様性”“鎌倉は多様性を受け入れる土壌があるから“とのことでした。多様性・ダイバーシティ、今でこそ市民権を得たSDGs時代のキーワードですが、約20年前にすでに先を読んでいた感じです。

多様性を受け入れる土壌とは?

鎌倉はナショナルトラスト運動発祥の地であり、NPO発祥の地ともされています。東日本大震災以降、鎌倉宗教者会議が発足し、宗派の違う主教が一堂に会し、一緒にお祈りをささげているとのことです。それらを背景に、市民活動が非常に活発とのことです。かつて幕府が置かれた地の長い歴史の中で育まれた土壌とも言えるのでしょう。

話は若干逸れますが、市民活動が活発で、ご高齢者や多世代の交流が盛んであることも一因と考えられますが、寿命は男女とも県下1位です(ちなみに平均所得も1位)。さらに関係性は不明ですが、市議会選挙がいつも激戦です。直近3回の選挙は定員26名に対して、39名、37名、43名も立候補しています。政治参加への関心の高さが窺えます。

まちの社員食堂:地元レストランスの発信の場+ワーカーの交流の場
古民家 村上邸:企業研修、ワーケーション等に利用

地域資本主義

カヤック社は上場企業として経済的な利益や成長も大切にしている一方で、地域の経済資本・社会資本・環境資本がより大切であると“地域資本主義”を提唱しています。要は、地域の人々がつながり、自然や文化といった環境資本を増大させることで、“多様性があり、持続可能な地域”ができると考えています。

非常に示唆に富んでいる考え方とその実践です。人のつながりや自然や文化を大切にし、それぞれの多様性を受け入れることが持続可能なまちづくりにつながるとの考えに同意します。

人々がつながり、多くの市民団体が活躍することを通じて、地域への愛着やプライドが高まり、活動が一層活発化する好循環が理想的です。

そして、経済的な成長を否定しているように見えて、先立つものがなければなにもできないとの考えが根底にあります。

公共の領域にかなり深く入り込んだ民間企業の存在が羨ましくもあります。人口や財政の規模が大きな市だからできることもあるでしょう。それでも、小さな町は小さいなりにできることがあると思います。広域での連携もありでしょう。民間企業や住民の声が届き、参加するまちづくり、理想的です。

※ご参考まで、視察レポートを貼らせていただきます。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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