3月11日(日)、奇しくも東日本大震災発生から7年目の日に、開成町地域防災リーダー養成講座を受講しました。町の新たな制度であり、”自主防災活動を推進するため、地域の防災活動において指導や助言を行うことができる人材を養成すること”が目的です。

昨年度の町防災講座を修了したことで、今回の受講を要件を満たしました。元消防団員・消防職員など他の要件を満たした方を含め、計二十数名が受講された模様。

発電機、消火器、消火栓、土のう工法などの基礎知識や使用方法を復習し、実技テストと口頭での知識検定を受けました。恐らくは合格=認定されると思われますが、大事なのはこれから。防災訓練等で自治会員に伝授し、”いざ”という時にこれまでの学びを活かさなければ意味がありません。

開成町は、30年以内の発生確率が70~80%に引き上げられた南海トラフ地震の防災対策推進地域に指定されており、地震リスクへの備えが非常に重要な課題です。津波のリスクは低いと考えられるが、集中豪雨による酒匂川の洪水や大震災による丹沢湖決壊の危険性も認識すべき立地でもあります。

東日本大震災の被災地にはボランティア活動のために10度ほど足を運び(※1)、悲惨な被害状況を瞼に焼き付け、被災者の実体験を見聞きしてきました。311から7年が経過したこの日、”我々は地震列島に住む以上、そのリスクを覚悟し、東日本や熊本の”教訓”を活かす責務があることを肝に銘じ、いざと言う時に備えなければならない”とあらためて自らに言い聞かせました。

※1:主に石巻市雄勝に行き、高台への避難路整備や市役所支所の掃除、牡蠣養殖の道具作りなどをお手伝いしました。他にいわき市で塩害に強いとされるコットン栽培や、角田市でビニルハウス再建、松島湾の小島で瓦礫処理のお手伝いなどもしました。

発災翌月に事実確認したく、福島原発付近の立ち入り制限区域ぎりぎりまで行ったこと、復興が本格的に開始された頃、気仙沼・陸前高田・釜石・大槌・宮古を見て回ったことなどが既に懐かしく感じられますが、被災地・者に寄り添う気持ちとともに自分事ととしてとらえることを決して忘れてはなりません。

余談になりますが、当時勤務していたフランスの銀行の東京支店では、地震に慣れておらず、その恐怖を目の当たりにした一部の外国人が無断で?大阪に行ってしまったり、人によっては本国に帰ってしまいました。

一方、私を含め皆勤を続けた従業員には、ショートスタッフで業務継続の危機を救ったとのことで?予期せぬ臨時ボーナスが支払われました。これらを受け、外国人にとって巨大地震は”それほどのこと”だと言うことを初めて知った次第です。