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過日、埼玉県横瀬町で開催されたトークショウにて、SUUMO編集長・池本氏より『住み続けたい街ランキング』の狙いや“どのような街が「住み続けたい」につながるのか?”についてお話を伺いました。

なぜ『住み続けたい街ランキング』を発表?

前回お伝えした『住みたい街ランキング』、(株)リクルート社では2009年以降、毎年発表してきましたが、近年、“これだけでいいのか?”との議論があったとのこと。

『住みたい街ランキング』は、結局のところ、人気投票。“街選びのモノサシを多様化する必要がある”との課題意識の中から、住民が自分の暮らす街を評価した“実感型の指標”として『住み続けたい街ランキング』が生まれたとの経緯です。昨年初めて発表、今年が2回目になります。

同社では、さらに、良い街を創ろうとされている方々の努力を表すモノサシになれば望外の喜び、との思いもあったとのことです。

調査方法はシンプルで、「お住まいの街に今後も住み続けたいですか?」という問いに対する11段階での評価をランキング化したものです。

因みに、トークショウが開催された横瀬町は2年続けて埼玉県内4位!にランクされました(全体で43位!)。『住みたい街ランキング』(市区郡)では、町や村が属する“郡”はひとつとしてランキングに入ることはできなかったものの、『住み続けたい街ランキング』では多くの町がランクイン。正に、そこにこの新しいランキングのミソがあると思われます。

神奈川県の町も、葉山町がなんと全体で3位・県内1位、大磯町が38位、次いで我が開成町が60位!!!に入りました。

『住み続けたい街ランキング』(首都圏版)

2022年『住み続けたい街・駅』と『住み続けたい自治体』のランキング上位10位は、以下の通りです(首都圏版=東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)。

調査方法、ランキング全体(街・駅は100位まで。自治体は市区町村150位まで)など詳細については、こちらのサイトをご参照ください。

一見してお分かりかも知れませんが、“街・駅”の上位10位までは、『住みたい』と『住み続けたい』はすべて入れ替わり、両方で10位までにランクインした街・駅はありません。これをどうとらえるかは難しいです。

それぞれの街への憧れと実際に住んでいる方々の感覚には(場合によっては大きな)格差があるかも?、
仮に『住みたい街』に住んでも、必ずしも『住み続けたい』とは感じない可能性がある、
『住み続けたい』と思う人が多い街は、概して対外的に知られていない魅力や要因があるかも?、
等々、様々な解釈があって然るべきでしょう。

ただ、“自治体”に関しては、東京都23区の一部が『住みたい』と『住み続けたい』のいずれにも上位10位までに入っています。街・駅で見た場合と自治体で見た場合では、結果が異なるのもまた面白いです。

次回以降、神奈川県の街・駅、自治体のランキングとその特徴をお伝えした後、ベイジアンネットワークによる構造分析(※1)による“どのような街・行動要素が『住み続けたい』につながるのか?”をご紹介します。

※1 ベイジアンネットワーク : データの因果関係を分析する手法の1つ。因果関係の強さを、多数の事象間の因果関係を視覚的に整理する方法。

<ランキング全体>
『住み続けたい街・駅ランキング』
(2022年首都圏版。一定数の有効回答が得られた1,071街・駅のうち100位まで)

『住み続けたい自治体ランキング』
(2022年首都圏版。一定数の有効回答が得られた283自治体のうち150位まで)

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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