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「この20年間で劇的に変わったもの」の3回目です。“20年前からの変化”を数字で確認することで、“向こう20年間に少なくともこれくらい変わり得る”というイメージが湧くのでは?と思い、あれこれチェックしてみました。

生涯未婚率

生涯未婚率。この20年間の社会環境の変化の中で、私が最も大きな変化と感じるものです。

結婚は個人、それぞれのカップルの自由です。ただ、少子化問題と密接に関連するのも事実です。国としても、結婚新生活支援事業として最大60万円の補助を行ったり、基礎自治体レベルでも婚活イベントや最近ではAIマッチングなどに取り組まれているものの、非婚化・晩婚化の流れは依然として顕著です。

実際の数字としては、生涯未婚率は、男性は、2000年の12.6%から2020年には28.3%まで2.2倍に、女性は5.8%から17.8%まで3.1倍以上に上昇しました。さらに10年遡った1990年(男性5.6%、女性4.3%)と比較すると、それぞれ5.1倍、4.1倍の大幅上昇となっています。

合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に産む子どもの数)が1.36(2019年)であるのに対して、完結出生児数(結婚から15~19年経過した夫婦の出生子ども数の平均)は1.94(2015年)です。よくある議論ではありますが、“結婚”が少子化の大きなカギを握っていることを数字は示唆しています。

未婚率(国勢調査)

私は必ずしも人口減少のすべてが悪いとは考えておらず、50年ほど前には主にエネルギーや環境問題から“出生抑制にいっそう努力すべき”(1974年「人口白書」。当時の人口約1.1億人)とされ、人口が多過ぎるとされた時期もあります。大事なのは人口や人口動態に様々な制度や仕組みが見合っているかどうかだと思います。

政府が本気で少子化や人口減少に歯止めをかけるつもりであるならば、婚姻制度(事実婚・法律婚の差)や非嫡出子(婚外子)の権利、さらには移民制度などの見直しを検討すべきではないかと考えます。100も承知だとは思いますが・・・。

インバウンド

訪日外国人旅行者の数がコロナ前の2019年にかけて激増したことは周知の事実ですね。コロナ禍においても、“日本は、コロナが明けたら行きたい国No.1”にランクされています。安全で平和な国として再評価されている上、円安の追い風を受けたものと言えましょう。あらためて日本の景気浮揚の起爆剤になってくれることを祈っています。

さて、実際の数字ですが、2000年476万人から、コロナ前の2019年に3,188万人まで6倍以上、劇的に増加しました!昨年は実に25万人まで激減しましたが、これはやむなし。洒落ではありませんが、インバウンドのリバウンドに期待しましょう。

水際対策の緩和後、開成町の古民家「瀬戸屋敷」にも、毎週、米国人はじめ多くの外国人旅行者が訪れています。横浜の旅行代理店のツアー参加者が多いと承知していますが、成田から京都、広島を回る2週間程度の行程ですが、その中で“開成町“に寄っていただけること!素晴らしいことですが、何故でしょう?築300年の古民家の魅力もさることながら、日本の原風景や日本人の日常を見たい、聞きたい、体験したいというニーズがあるから、とのことです。

所謂“有名観光地”ではなく、“日本の地方の文化”や“日本人”に魅力を覚えたり、興味を抱く人々は少なくありません。自信と誇りを持って取り組めば、まだまだいける!と思います。

外国人人口

外国人人口も大きく増えました。2000年には131万人でしたが、2020年には289万人まで2.2倍に増加しました。全体の人口に占める比率も1.03%から2.18%まで倍増しました。我が国の生産年齢人口の減少に伴い、労働力を補っていただくために、その数は一段と増加する可能性大です。

島国・日本の人々はあまり得意ではないとされますが、多文化共生への理解と実践が今後ますます大事になってきます。8人に1人が外国人の新宿区など、都会に限った話でなくなるのも時間の問題だと思います。

次回に続きます。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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