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4/21 県境をまたいでお隣のお隣にある静岡県小山町の各所を視察させていただきました。同町の元まちづくり専門監にご案内いただき、各事業の経緯をふくめ細かなご説明をいただく、とても有難い機会となりました。

小山町と開成町を比べると、人口こそ2万人弱でほぼ同じものの、自衛隊駐屯地に絡む国からの助成や巨額のふるさと納税を集めた町であることから、特に財政面において著しい違いがあります。

それでも、事業のひとつひとつには参考になる点が多く、大変よい勉強になりました。また、私が実際に取り組みたいことと同様の事業もいくつかあり、意を強くしたのも確かです。

金時公園 & 金太郎テラス

小山町は金太郎生誕の地とされ、金太郎にまつわる伝説やちなんだスポットが随所にあります。金時公園もそのひとつで、生家の跡地に建立された金時神社や、熊と相撲をとったとの伝説にもちなんで、立派な“土俵”があります。わんぱく相撲静岡大会も開催されたとのこと。

老朽化した児童会館とプールを解体し、代わりに休憩所などの機能の金太郎テラスと44メートルのローラースライダーなどの遊具、子どもからシニア層までが楽しめるボルダリングボードなどが設置されました。

何が参考になったか?

金太郎テラス
キッチンや畳スペースが設置されるなど、子育て世代はじめ多様なニーズに対応していること。

②建物の壁づたいに縁側ベンチが設置され、子どもや高齢者の付き添いの方が腰掛けて見守ることができること。加えて、窓を開けると内外のベンチがつながる仕掛けとなっており、建物の内外でコミュニケーションがとれること。

③休憩スペースは壁がなく、すべてガラス窓としており、建物の中にいても、常にお子さんを見守れるようになっていること。

④ちょっと驚いたことですが、休憩スペースの椅子が床に固定されているのは、補助金が出るでるためであるということ。裕福な自治体にして、この細かさ?!見習わなくては!

⑤設計段階からワークショップなどを通じて町民の意見を取り入れていること。広場の芝生化作業にも50名の町民が参加されたとのことです。

⑥建築・設計業界では常識的な知恵なのかも知れませんが、公園入口から公園全体が丸見えにならないようにしたこと(完ぺきではなく、当事者としては若干不満足なところもあった模様ですが)。

金太郎テラスの入り口コンコースをくぐると初めて全体が目に入る仕掛け。駐車場から丸見えだと、期待感・ワクワク感を抱かせにくいとの発想とのことでした。

⑦ボルダリングと言えば、万国共通で上に上るものでしょうが、敢えて横方向とすることで、子どもからシニアまで幅広い年齢層に楽しんでいただけるものとしたこと。

これら以外にも、とにかく“トイレ”のスペースをきれいにすること、自動販売機を直接見えないとところに設置することは、足柄駅など他の施設でも同じようにて設計されていました。デザインを含めディーテイルに相当のこだわりをもって取り組まれたことが、強く伝わってきました。

次回、豊門公園についてお伝えして、このシリーズはいったん終わりにします。勿論、再訪の機会があれば都度ご報告します。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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