3月28日の当ブログでも紹介させていただいた南足柄市在住の岸圭介さんが手がける新しい農業のビジネスモデル”ROOT”が、神奈川県の県西地域活性化プロジェクトの補助金対象事業に採択されました。誠におめでとうございます!当人の言葉通り『神奈川県が進める未病の改善に資するものとして認められました』。素晴らしいことです!(プロジェクト詳細はこちらから。補助金詳細はこちらの県HPから)

あらためてビジネスの概要をご説明しますと、※ROOT FARMのHPはこちらから。
ROOTとはRemote Observation & Operation Technologyの頭文字をとったもの。”消費者が、生産に参加する新しい農業”で、”利用者は、世界中どこからでも、自分自身の農作物を管理し、楽しみながら、育てることができる”というビジネスモデル。

・(耕作地から離れたところに住む)利用者は区画あたりの会費を支払い。
・日頃の畑の管理は、岸さんはじめ地元の農業従事者が行う。
・利用者は通常アプリを通して耕作物の成長をモニター。将来的には、自らドローンを遠隔操作して畑を観察できる仕組みも検討中。さらに、既に技術的には可能とのことだが、土をいじった触感や収穫物の匂いを嗅覚で味わえるようなソフトも導入したいとの意向。
・そして、利用者は時々、耕作地を訪れ、自らも作業。
・収穫は自ら行う、配送で受け取る、市場で販売などの選択あり。

岸さんの着眼点は、
①都会に住む人でも農業や土いじりに興味がある人は少なくない。実際に都心の貸し農園では、年間の賃料10~20万円でも満員、空き待ちの状態。 ただ、現役世代は興味はあっても割ける時間は限られるため、日頃は人に任し、時々自らも土をいじり、収穫の楽しみを味わうというスタイルに一定のニーズがある。”時々訪れる場所”として、都心から1時間の足柄地域は最適。

②ROOTは小規模農地の方が向いている。小さな農地が散在する日本の農業全体の活性化につながり得り、雇用の創出や地方の農業を通した活性化にもつながる。点在する耕作放棄地にも対応可。

南足柄市や、開成町の我が家の農地(下の画像)にて一部試験的なものを含めて事業は既に稼働中。
去る3月24日のシンポジウム(@山北町(株)トヤマさん)開催後、南足柄市や山北町にお住いの方々から農業の担い手や土地提供の希望が複数件寄せられ、早速に新たな展開が動き出しております。
”若い人の力”で”農業”や”地域”が活性化される大いなる可能性を秘めております!
今後も応援していきます。そして、開成町や足柄地域の未来に貢献していただけると期待しております。