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「必ず噴火します」。書籍「富士山噴火の衝撃!」(※)の冒頭の言葉です。なかなかインパクトのある衝撃的な書き出し。思わず背筋が伸びました。

先日、三郷市立北部図書館に伺った際に、新刊本コーナーに並んでおり、手に取りました。立ち読みしましたが、これはじっくり読まなくては!との思いに至り、購入しました。

※「富士山噴火の衝撃!」~制作協力:NHK「明日をまもるナビ」制作班。発行:(株)宝島社、2022年8月発行

ハザードマップの改定

先にお伝えしますと、この書籍から得た新たな情報については、次回お届けします。
今回は、あらためて、富士山ハザードマップの改定と開成町に溶岩流が到達する可能性について触れさせていただきます。

昨年、富士山ハザードマップが改定され、私が住む開成町にも溶岩流が到達する可能性が指摘されました。直後は、ショックを受けました。ただ、その後、関連する講演会で専門家からお話を聞いたり、書籍を読む中で、”可能性はゼロではないが、ほぼゼロ”と私なりに解釈しました。

※改定の詳細はこちらの“富士山火山防災対策協議会”のサイトをご参照ください。
“3会議の開催状況“の“第11回協議会“が最も詳しいと思います。

静岡県HPより

溶岩流が開成町に到達する確率

過去のブログにて、3回に分けてお伝えしましたが、私なりにほぼゼロと解釈した根拠は以下の通りです。“富士山火山防災対策協議会”が用いたデータを元に計算しましたが、数学や火山学の専門家ではない素人の解釈と計算であることをお断りしておきます。

・溶岩流が到達する可能性があるケースは、“中規模(2億㎥)以上の噴火が、想定される160か所の噴火口のうち5か所のいずれから起きた場合”

・中規模以上の噴火は過去5600年間に7回。すなわち800年に1回。1707年の宝永噴火以降、300年間噴火していないので、現時点では500年に1回。

・よって、それが今年起きる確率は、1/500×5/160=0.00625%。故に、ほぼゼロと解釈した次第です。

ふたつの事実

さらに、講演会にて得たふたつの事実に関する情報も、可能性はほぼゼロと考えた根拠です。

・ひとつは、“過去最大の噴火・貞観噴火(13億㎥)”は、噴火が2年間にわたって続いたとされ、シミュレーションにおける最大規模の溶岩が1回で噴出するわけではないこと。

・ふたつめは、過去に溶岩流が最も遠くまで流れたとされる場所が、山梨県の大月市までであるという事実です。

勿論、今後新たな発見があるかもしれません。そして、万が一の場合に備えて、開成町としても町外に避難場所を確保する必要はあります。過日の町民集会では、県に支援を要請済みで、その返答待ちとの説明でした。

また、地球温暖化の影響とされますが、水害などの自然災害が、頻発且つ激甚化しているのは事実です。よって、水害・土砂災害や地震・津波などへの備えを一層充実させる必要は、このハザードマップの改定とは関係なく、まったく変わりません。

最後になってしまいましたが、実は、この書籍「富士山噴火の衝撃」を読んで、少しだけ考え方が変わりました。

そして、格段に可能性の高い“降灰”に関して、私にとって新たな情報を得ることもできました。次回、お届けします。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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