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ロシアによるウクライナ侵攻から早半年。日本がコロナ第7波に翻弄され続け、旧統一教会関連の報道がメディアを独占し、そして東北勢が初めて深紅の大優勝旗を手にした間も現地では戦闘が続いていました。世界の平和をあらためて祈りつつ、戦時下にあるウクライナに引き続き思いを寄せたいと思います。
さて、本題に戻りまして、全国市町村のデジタル活用決定戦 『Digi田(デジデン)甲子園!』。
各分野別に全国の事例を見てみます。(アクセスはこちらから)
今回は教育分野でのデジタル化事例です。参考にしたい事例が思いのほか多く、分量が増したため3回に分けさせていただきます。初めて知る取り組みもあり、“やってるところはやってるなぁ”、“本気で頑張ってる自治体あるなぁ”というのが率直な感想です。刺激になります。
一応、“開成町の参考になる可能性の高さ”の尺度で見ていきます。政令市をはじめとする大都市や逆に中山間地の過疎地の取り組みは、市場規模や抱える課題の違いから、現実的には参考になり得ないものもあります。ただ、その着眼点や発想がヒントになることは十分にあり得ます!
山形市
『やまがたAI部』(産学官連携による高校生のためのAI教育)
(概要)
・県内企業、教育機関、自治体が連携して県内の高校生にAIを学ぶ機会を提供するための「デジタル人材育成プロジェクト」。(プレゼン動画はこちら)
・具体的には、
AIプログラミング教育(講義や実習等の講座を20数回程度)
企業訪問(県内のものづくり企業やプロスポーツ団体等を訪問し、現場を体感し、AI導入や活用のアイディア提案を行う)
やまがたAI甲子園(後援:デジタル庁/東北経済産業局。やまがたAI部での活動をもとに、設定した課題にAIを活用し成果を競い、発表する場)などが実践されています。
・目標として、
若年層AI人口割合や女性データサイエンティスト率、テレワーク率、時短勤務女性の平均時給、女性平均収入、世帯収入などでまずは東北1位、将来的に全国一位を目指しています。
(感想)
・多くの自治体で起業支援や女性活躍の旗印を掲げていますが、このプロジェクトは目標を具体的におき、それを達成するためのプロセスとして地道ながらも有効と考えられる行動を、様々なステークホルダーの参画を得て実践されている、との印象です。バックキャスティング思考でのアプローチ、参考になります。いつか花開くことを祈念します。
・神奈川県の場合は政令市が3市もあるためか、県主導でのこのような動きはないですね。産官学の連携においては、学=大学であり、高校を巻き込んだり、高校生を対象するものは見当たりません。人口100万人の県であるがゆえに、そこに課題を発見し、実践できるとみるべきでしょうか。
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つくば市
オンラインを活用し地域の科学教育リソースと子供たちを繋ぎ学びの場を提供する
「つくば STEAM コンパス」
(概要)
・子どもたちが自発的につくばの科学教育リソースにアクセスし、興味・ 関心に応じた情報(研究者、科学教育イベント等)を知ったり、相談できるオンライン環境「つくば STEAMコンパス」を整備することで、子どもたちの継続的な学びを支援し、「未来を生きる力」を育成する取り組み。(プレゼン動画はこちら)
・具体的に、休校中の児童生徒の自主学習支援として「つくばこどもクエスチョンオンライン」を開催。児童生徒が研究計画書を作りながら、自身の興味関心を探求する試み。児童生徒は分からないことをオンラインで質問することができ、市内で働く2万人以上の研究者のうち31名の協力を得て、31名から137件の質問が寄せられたとのこと。
(感想)
・休校でも学びを止めない点、民間企業の協力を得た連携事業である点、且つGIGAスクール構想の理念にも沿ってオンラインをフル活用している点など、素晴らしい取り組みですね。
・教育によるまちの魅力創出にもなります。つくば市内での取り組みで終わらせず、全国から参加可能なものに仕立て上げたこともさすがの一言です。
・丸ごと真似ることは難しいですが、足柄の地にも富士フイルム先進研究所が立地しており、何某かの連携はしていただけると思います。こどもたちのために教育の質を高めるため、まちの魅力創出のため、ぜひチャレンジしてみたいです。
次回に続きます。事例の概要や目的、効果は割愛し、具体的な取り組みの一部分だけお伝えすることにします。
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先見と行動山神 ゆたか
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