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全国市町村のデジタル活用決定戦 『Digi田(デジデン)甲子園!』。各分野別に全国の事例を見てみます。(アクセスはこちらから

前回に引き続き教育分野におけるデジタル化の事例です。目的、効果など詳細は割愛し、概要のみとし、開成町での導入可能性など感想を述べさせていただきます。いやぁ、想像以上に、本当によい勉強&強い刺激になります。

富山市

「こどもを見守る地域連携事業」

(概要)
・毎年、全児童にGPSセンサーを配布し登下校路の調査を実施。データを学校、PTA、交通安全ボランティアらと共有。児童が滞留する地点の把握などを通じて、安全指導の最適化や重点パトロール箇所の把握などに活用。(プレゼン動画はこちら

(感想)
・開成町は面積が6.5㎢と狭く、児童生徒合わせて1,500名と富山市の1/10。見守り活動などを通じた肌感覚で危険な箇所が判明可能なため、ここまでの投資は不要かと思います。

・タブレット端末を毎日持ち帰りしている自治体であれば、面積や児童生徒数に関係なく、その端末の利用も可能となりましょう。

・いずれにせよ、市内全域をIoTセンサー網がカバーする富山市、先進的なEBPMの実践、さすがです。

長野県

「デジとしょ信州」

(概要)
長野県民が誰でも、いつでも、どこからでも無料で電子書籍を借りられる電子図書館。(プレゼン動画はこちら

(感想)
・県主導での課題克服、有意義な取り組みです。出版業界と版権等を巡る調整の有無など気になりましたが、こういった取り組みが実践される時代になりました。

・県外の自治体が、応分のコストを負担した上で利用できれば、なおよしでしょう。同じ課題をもつ自治体が県境を越えて連携することは、成果連動型の官民連携事業などで実績がありますが、今後ますます増えてくると予想します。

岐阜市

「学校と保護者間の連絡のデジタル化による利便性の向上と働き方改革の推進」

(概要)
・欠席連絡や各種お便りなど、電話や紙を使用していた学校と保護者間の連絡を、スマホ等に変更。保護者の利便性向上のみならず、校務支援システムとも連携させることで教員の負担軽減につなげた。(プレゼン動画はこちら

(感想)
・ある意味非常に単純で分かり易い事例、いずれ多くの自治体、学校でもそうなるであろうという将来像だと思います。先行して取り組むことで、試行錯誤や失敗を先んじて経験、よりよいものができると思います。後発組は先行事例を見てから、ということになるのでしょう。

岡山県新見市

「ICT教育の実践によるデジタル人材の育成」

(概要)
全国に先駆けて義務教育課程でのICT教育に取り組み。特に人型ロボットを活用したプログラミング教育では、市立中学校が世界2位になるなど国内外で受賞。(プレゼン動画はこちら

(感想)
・“人材育成”と文字にしてしまうとどこでもやっていそうで、インパクトが弱いですが、実際の取り組みは相当レベルが高そうです。ソフトバンクグループとも深く連携しています。

・全国初の「電子投票」を実施したまちでもあり、まちをあげての特色ある、シビックプライドも高まりそうなまちづくりが推進されているように感じます。見に行くものではないかも知れませんが、一度訪れたいです。

山口県美祢市

「塾だけど塾じゃない“公設塾 mineto”」

(概要)
中学生を対象に、「子どもたちの好奇心を引き出し、挑戦する力を育む」ことを目指した活動。(プレゼン動画はこちら
・(株)FoundingBaseが運営業務を受託(情報サイトはこちらから

・「フミダス!プレコン2022」に参加。「フミダス!」は、(株) FoundingBaseが運営する全国の公営塾の中高生たちが繋がり、一つのプロジェクトを作り上げる取り組み。自分の実現したいことを大人の前でプレゼン、共感を得て、ヒトや情報、お金といった支援をいただくイベント

(感想)
・興味深いのでちょっと調べてみました。3種類の授業?に分かれています。
好奇心のトビラ: “世の中のワクワクを探しに行こう!”。週1回。社会人を招き様々なテーマで探求。宇宙、仕事、音楽、スポーツ、ファッションなど。8月は現役アナウンサーが講師。

挑戦のトビラ: “今の自分にできるチャレンジを!”。週4回。半年かけて観光マップを制作。JAL、慶大ゼミなどとも連携。作成8月はビジエを使ったペットフードの開発に挑戦。

知のトビラ: “自分ための学びへ!”。週3~4回。個別学習。

・(株) FoundingBaseは福島県国見町、高知県四万十町、北川村でも公設塾を運営中。全国には交通の利便性に劣る自治体などで主に受験対策を目的とした学習塾を設けている例は多数あるが、minetoの狙いはそれとは異なり、“テストや受験のための勉強”を“自己実現のための学び”にすることを目指している点で魅力的です。

・私も埼玉県横瀬町で開催されていた(コロナで中断?)、キャリア教育の一環としての“はたらクラス”など、様々な職業で実際に社会で活躍している“地元の”人の話を聞いたり、意見交換する機会は特に子どもたちにとって有意義だと考えています。実社会や現場、そしていろいろな生き方があることを知ってもらうと同時に、身近な“実例“によって、夢が具体的な像になることもあると思います。

今回はこのあたりまでとさせていただき、次回に続きます。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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