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去る6月19日(日)、開成町議会6月定例会議が開催されました。傍聴できました一般質問の一部について、感想を交えて報告させていただきます。

石田史行議員「富士山噴火への備えを問う」

石田議員は、富士山火山防災対策協議会(神奈川県・山梨県・静岡県。本年3/30開催)による富士山火山避難基本計画の中間報告における新たな避難計画の検討概要を踏まえ、開成町としての広域避難要領の具体化や広域避難訓練などの準備を進める必要があるとし、町の見解を問いました。

町側の答弁は、
・溶岩流が到達する事態に際しては、町外への広域避難が不可欠。町避難計画の策定に着手済み。
避難受け入れ市町村の策定は神奈川県が行う。避難路、交通手段確保の調整など県に早急な対応を要望する。
・避難受け入れ先は開成町にできるだけ近い自治体を希望している。
富士山噴火以外の災害における相互応援協定に関しては、締結先を探しているがまだ見つかっていない。

感想

・今回質疑された“避難先”はあくまで溶岩流が到達する事態を想定したもの。ただ、水害や大地震もしくは溶岩流は到達しなくとも降灰といった事態においても、一時的な避難を含め、“災害時相互応援協定”の締結先を増やす必要があると考えます。

なぜなら、水害に際しては浸水想定が“5m未満”のエリアがある以上は、命を守るための行動として一時的に避難する場所が必要であり、大地震に際しては指定避難所自体が被災する可能性があるためです。

そして、いずれの場合も、役場の機能が麻痺しないために職員が相互に応援する体制を、同時に被災しない地方の複数の自治体と(“スクラム支援体制”)、事前に築いておくことが大事であると考えるためです。

なお、富士山ハザードマップの改定に関しては、年初、南足柄市で開催された“市民防災の集い”にて、神奈川県温泉地学研究所の萬年主任研究員の講演を聞いてきました。以下に、当時まとめたブログへのリンクを貼らせていただきます。内容の濃い、非常に有意義で学びの多い講演でした。即本屋に駆け込み、萬年氏の著書「最新科学が映し出す火山」を購入した次第です。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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