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月刊「ガバナンス」にて紹介されている“全国の自治体の取り組み事例”。私が興味を覚えたものを分野ごとに、開成町・足柄地域でも取り組み可能か?との視点でご紹介しています。

今回は”防災“に関する取り組みです。

※“☆”以下は独自に調査した追加情報や山神の感想です。

<防災>

福島県会津若松市(117,000人、383㎢)“水害時の一時避難駐車場”

警戒レベル3もしく4の避難情報の発令時、一時的に避難できる駐車場を公開
(会津大学など8か所の公共施設と14か所の協定締結事業所の駐車場)。

・条件は、①土砂災害警戒区域外、②最大浸水想定0~50㎝、③夜間の利用が可能であること

※市からのお知らせはこちらから

会津若松市の資料より

☆会津若松市は市内で完結できていますが、地形や面積、水害のリスクの大きさなどによっては、近隣の自治体との連携が不可欠になります。

例えば、大学院の校外授業で訪れた埼玉県川島町は、四方を河川で囲まれており、水害リスクの大きい町ですが、隣接する4市町に14か所の一時避難駐車場を確保しています。

☆開成町の場合、土砂災害警戒区域はありませんが、酒匂川に接する土手のほとんどが“河岸浸食”の恐れがある“家屋倒壊等氾濫想定区域”になっています。その吉田島地区の最大浸水想定は、0~50㎝のエリアもありますが、東側=酒匂川寄りのエリアはほとんどが50㎝~3mもしくは3~5mです。

よって、町内で一時的に避難するなら西方向(高層建物は垂直避難)。ただ、要定川など内水が氾濫するリスクもあるため、より厳密には北西方向(円通寺、上延沢、岡野、金井島方面)に向かうべき、となります。

近隣の市町で一時避難駐車場を確保させていただくとしたら、南足柄市が候補になろうかと思います。千津島、福澤、壗下辺りは0~50㎝とされているためです。南足柄市在住の市民も当然避難するでしょうから、事前に、相互の調整と合意が不可欠であることは言うまでもありません。

大井町は酒匂川左岸が概ね50㎝~3mとされており、町の東側は丘陵となっており、土砂災害警戒区域に指定されているエリアもあることから、避難先としては不適かと思われます。

この会津若松市は面積が383㎢、南足柄市+足柄上郡の面積とほぼ同じ広さで22か所を確保していることになります。足柄の1市5町も、個別ばらばらに対策を講じるよりは、広域で連携して取り組む方が効率的であり、実際の発災時に命を守ることにつながると考えます

大井町ハザードマップ

高知県四万十市(33,300人、632㎢)”防災婚活“

・2021年10月と2022年10月、「Bousai de 縁結び(防災婚活)」を開催
・25歳~45歳程度の独身男女を対象に、自然災害発生時の行動を考えるワークショップ防災食の試食防災施設の見学を実施。
・市内外から20名が参加。

※2021年、市からのお知らせはこちらから
※2022年、市からのお知らせはこちらから

☆これは面白い企画ですね。“つり橋効果・理論”なるものも実証された学説として存在します!
☆少子化の要因とされるものは様々ありますが、データに基づけば、非婚化・晩婚化が最大の要因だと思います。(結婚する/しないは、個人の自由であり、尊重されなければなりません。)

AIによるマッチングが効果を発揮し、結婚に至るプロセスも変化していることは承知していますが、夫婦別姓や非嫡出子などに関する制度が変わらない中で、基礎自治体としてもできることはやっていくべきだと思います。

できることとは? 月並みですが、趣向を凝らした“婚活イベント”は継続すべきでしょう。掛川市が以前開催していた“年輪の集い(成人式以降、30歳、40歳など10年毎の集い)”や、各地で開催されている“ダブル成人式(40歳の同窓会)”なども、ふるさとの良さを再認識してもらったり、Uターン期待などの狙いも兼ねて、面白い かも 知れません。皆さん、是非お知恵をお寄せください。

今回はこのあたりまでとさせていただきます。最終回となる次回は“SDGs・寄附”に関する取り組みをご紹介します。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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