図書館探訪記、昨年を中心に訪れた順番にお届けしています。開成町の参考になるものはあるか?あれば何が? 今回は長野塩尻市の図書館についてお伝えします。塩尻市“エンパーク”、雰囲気がとても良かったです。

塩尻市立図書館
☆☆☆☆☆☆☆☆☆

塩尻市の人口は7万人弱、面積は290㎢。

図書館は2010年にオープン。JR塩尻駅近の5階建て複合ビル「塩尻市市民交流センター えんぱーく」の1・2階。床面積約3,300㎡。蔵書数約46万冊。直営。職員数35名、うち司書27名。2015 Library of the Year 優秀賞を受賞。

HPはこちらから。

「えんぱーく」は、市の観光課や商工会議所、ハローワーク、ケーブルテレビなども同居。加えて、歯科医や音楽練習室が3部屋もあるあたりは、岩手県紫波町のオガールと似ています。

特徴と感想

・日曜日だったせいもあるのでしょうが、とにかく中高生が多かったです。ビル正面入口前のオープンテラス席で、学生たちが勉強しているのを見て、まずびっくり。さすが長野県!(個人的先入観)

・館内に閲覧・学習スペースが非常に多く、窓際や壁際のみならず、廊下やありとあらゆるオープンスペースに机といすを配置。ゴミゴミ感なくゆとりあり、しかもちょっとおしゃれ。学生らでほぼ満席でした!!!

・独自色としては長野県にちなんで、“ワインコーナー”、“短歌コーナー”あり。

ビジネス関連とコンピューター関連の書籍が超充実。ちょっと大袈裟ですが、紀伊国屋や三省堂クラスの本屋さんのコーナーが丸ごとそこにある感じでした。おぉぉぉ、ちょっと感動。

・大文字本も比較的多く、障害者向けのコーナーもありました。実際に、障がいをお持ちの方も少なからず来館していました。

・特徴的な取り組みとしては、「本の寺子屋」、「子ども 本の寺子屋」が挙げられます。

“講演会・講座等を通じて、本の可能性を考える機会を提供するもの。著者、出版社、書店、図書館が連携して本の魅力を発信し、読者を含めて人々の知恵の交流を促すことで、地方発の文化の創造に挑戦するもの”です。

2012年に始まったこの事業、月1回以上のペースで開催され、錚々たる顔ぶれが講師を務められています。佐高信さん、柳田邦男さん、姜尚中さん、上野千鶴子さん、降矢ななさん、養老孟司さん、小泉今日子さんらです。すごいです。

・最上階の一部が“展望テラス”になっており、北アルプスの山々が望めます。余裕とゆとりのある空間で、憩い、くつろげます。図書館ではなかなかお目にかかれない贅沢なつくりです。

・他の図書館でもやっているのかもしれませんが、私は初めて見ました、”雑誌の表紙への広告掲載”。5,000円/1誌・1年間。

企業等の情報発信・宣伝と図書館によるビジネス支援。面白い発想です。”年間50万人の来館者”と市場があってのことですが。



分館が8館もがあります。概ね合併前の1町6村のエリアに配置されています。そのうち、広丘分館に立ち寄りました。こちらも複合施設「えんてらす」の一部を構成する形で、他に市役所の支所、公民館、子育て支援センター、(出産・子育て)あんしんサポートルームなどがあります。

駅から徒歩1分、利便性が高いところに、老若男女がそれぞれの目的で立ち寄り、集い、とどまる仕掛けです。建物前の芝生に女子中学生らが腰を下ろして談笑していた光景が忘れられません。分館にしてこの規模の施設、いやぁ羨ましいです。

広丘分館を含む北部交流センター

・お金について。総事業費約52億円、市が9割を約39億円で購入。まちづくり交付金16億円と合併特例債19億円、一般財源4億円で賄われた。

近年の財政状況もチェックしてみると、財政力指数は0.65前後、経常収支比率90%前後、将来負担比率25%前後と首都圏の自治体よりは劣りますが、地方都市としては悪くない水準と言えそう。財政規模約300億円の市としては、格別過大投資でなく、身の丈に見合った事業規模に思えます。

“あったらいいなぁ度”は9.5点。☆☆☆☆☆☆☆☆☆
これまでの最高点! 本、学習、仕事、会議、交流、くつろぎ&憩いなどそれぞれの目的に応え、サードプレイスとしての居場所にもなり得る施設。こんなん欲しいですね。

次回に続きます。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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