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前回に引き続き山梨県甲州市です。塩山図書館の分館である“甘草屋敷子ども図書館”についてお届けします。

私が描く開成町にとって理想の図書館像は、いずれ“取り組みたい政策”の中でお伝えします。繰り返しになりますが、公共施設、中でも図書館は、その構想段階から運営にいたるまで、できるだけ多くの住民のみなさんに関わっていただくことが大事だと考えています。関心の高い人のみならず、むしろ興味のない人の声の方が重要となるケースもあります。

住民の皆さんに関わっていただくプロセスがあって初めて、施設への思い入れ、ひいてはシビックプライドが生まれると思います。

甘草(かんぞう)屋敷子ども図書館

特徴&感想

・勝沼図書館を訪れるついでと思われそうですが、実はそうではありません。
谷一文子氏の著書『これからの図書館』の中で、“私的おすすめ図書館”のひとつとして紹介されていたことがきっかけでした。

“重要文化財の古い屋敷(※1)がなんと子ども図書館に”、“古民家好きならキュンと心ときめく”、“おばあちゃんの家で宿題をやるような気分”との件に、興味が湧きました。自治体の中央図書館にはなり得ないものの、古民家(さらには空き家の)活用のひとつの選択肢として、どこのまちでも可能性のありそうな取り組みに思えました。

※1:国の重要文化財「旧高野家住宅」の敷地内にある文庫蔵。

・実際に入館してみて、中身の充実ぶりにびっくり。“重要文化財”、“古民家“が全面に出ているのでは、との先入観はあっさり覆されました。

7,000冊におよぶ絵本が作者のあいうえお順に整然と配架され、開催中のおばけの企画展では相当な手間がかかったであろう手作り感のある仕掛け・作品が室内を埋め尽くしていました。子どもたちのワクワクする様子が思い浮かびました。

“ミッション“が各部屋に用意されるなどの工夫も施されていました。

・古民家ならではの風情やくつろぎは確実にありますが、特段古民家である必要もなく、空き家や公共施設の空きスペースなどを活用して、どこの自治体でもやろうと思えばできる、との印象でした。要は、市職員さんや市民の皆さんの思い次第のところがあると感じました。

わが家の子どもたちは3人とも成人しましたが、小さい頃、もし、この図書館が近くにあったら、定期的に連れていったと思います。そして、お父さんもかなり寛いいでいたことでしょう。

・こんな図書館があったらいいなぁ度は9点です☆☆☆☆☆☆☆☆☆。確実に“行きたくなる”からです。

次回に続きます。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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