図書館探訪記、訪れた順番にお届けしています。開成町の参考になるものはあるか?あれば何が? 今回は栃木県那須塩原市です。

那須塩原市

・まず、那須塩原市は栃木県の北部に位置し、福島県に接しています。人口約11.5万人、面積約593㎢です。国勢調査ベースの人口は2010年まで一貫して増加し続けていたが、以降わずかながら減少。

・2003年、黒磯市、西那須野町、塩原町の合併により発足。旧西那須野町域は首都機能移転先の第一候補地でした。酪農が盛んで、生乳の粗生産額は全国4位(「みるる」の語源に関連しているので触れておきます)。

・市立図書館は、合併前の自治体それぞれに、“那須塩原市図書館「みるる」”と“西那須野図書館”、“塩原図書館”の3館があります。西那須野図書館は休館、2館を訪れましたが、今回は「みるる」についてのみ報告します。

・訪れるきっかけとなったのは、町内を回っていた際、『山神さん、あちこちの図書館を見て回っているようですが、黒磯駅前の図書館が兎に角すごい!』とその特徴等を教えていただいたことです。ちょっと遠いが、時間があれば、と機会を窺っていた次第です。

那須塩原市図書館「みるる」

<基本情報>

・蔵書数約20万冊。配架数約10万冊。延べ床面積4,965㎡。
・2020年9月オープン。
・総工費約24億円。
・直営。窓口業務などを図書館流通センターに委託。

・電子図書館は2020年7月にスタート。
・インターネット接続(Wi-Fiなど)はなし。これは意外でした。
・ふた付きの容器に入った飲料は持ち込み可。

<設計

・設計は公募プロポーサルにて、実に応募150社から選ばれた同市出身の若手建築家・伊藤麻理さん市民のつながりや交流を生み、まちの持続的な発展につなげることを目指して、従来型の図書館のメイン機能を2階に集約し、1階は日常の通り道にもなる開放的な空間を提案。

・2021年グッドデザイン賞など各賞受賞。

<「みるる」とはどういう意味?>

・「みるる」は公募で選ばれた当時小学生による命名。同時に名前を募集したまちなか交流センターを「くるる」と名付け、ふたつ合わせると、同市名産の『みるく』になる面白さと可愛いらしさから決定したとのこと。

<特徴&感想>

・JR黒磯駅に隣接。木をふんだんに使用し、高い書棚に囲まれた、さながら森の中。吹き抜けもあり、自然光も差し込み、開放的な雰囲気。

・私自身にとって、たくさんの“初めて”がありました😮とても独特、個性的な図書館です。
広~い通路 : 最初、海外のショッピングモールに来たかのような感覚に。

外向きの円形閲覧席 : 実は、四角い机で対面するより人目が気にならず、集中できる?集中が目的ではない?
③ 各本棚のダイナミックな「言葉の彫刻」 : 各ジャンルの代表作品の一文であることを後で知りました。

多種多様な読書、学習スペース階段状、テラス席、会話禁止のサイレントルーム、個人用ブース、グループ用BOX席、ソファ、左側に高い側板のついた椅子(私もこの椅子で30分間ほど読書に没頭)など。閲覧席数408は県内最多

⑤ 本棚ならぬ箱型の棚・・・ : 将来的に電子図書などが一段と普及した際に他の目的でも使用できるようにとの意図もある模様。

図書館にもいろいろある!ということを今更ながら再認識しました。

・利便性の高さ、カフェ併設、グループが集えるスペースがあるなど、市民の交流拠点になっている感じです。平日の午後、シニアの女性グループが集っていました。

・期末テストシーズンか、受験勉強かとくかく高校生でごった返していました。(カップルもたくさんいました。青春です!)

・幼児向けスペース(「えほんのもり」)と児童向けスペース(「まなびのもり」)を分けて設けられています。いずれも、木のぬくもりが感じられる空間。

・「この本よんでみて!コンテスト」を2019年と2021年に開催。小学生が“好きな本、面白い本、感動した本などをお勧めするカード”を作成、各学年ごとに金賞・銀賞・銅賞を授与するもの。
まず、本に触れ、あらすじを要約し、お勧めする“なぜ”を伝える。様々な要素がつまったコンテスト、とてもいいですね。
※「この本よんでみて!コンテスト」入賞作品はこちらから

・「バリアフリー図書」コーナーあり。大活字本、朗読CD、点字図書などの他に、“音声と一緒に文字や画像が表示されるデジタル図書”もあります。

また、利用が困難な方のための各種サービス(対面朗読など)もあります。
※「ハンディキャップサービス」はこちらから

・CD、DVDも比較的多め。サブスクリプションの普及などで早晩なくなるのではとされますが、新着コーナーもありしっかり更新されています。シニア男女がDVDを長らく物色、借りていかれました。

映画上映、工作会、目の不自由な方の生活用具展示説明会、講演会、個展、コンサートなどを開催。図書館は市民の集い・交流となり、情報、学び、芸術など様々な発信拠点になり得る好例です。

まとめ

これまで訪れた中で最もユニークで個性的な図書館でした。

こんな図書館あったらいいなぁ度は9.5点☆☆☆☆☆☆☆☆☆です。

明らかに行きたくなる図書館!ゆえに実質10点です。ただ、(塩尻市の「エンパーク」9.5点や安城市図書情報館「アンフォーレ」9点も同じく)、総工費24億円・延床約5,000㎡の図書館は現実的には開成町単独ではなかなか難しいため、満点はやめておきます。同規模自治体でこれぞ!というものがあれば10点はあり得る、ということになります。

以上、ついついあれこれ書き過ぎて長くなってしまいました。これまで見た中で一番個性的な図書館ゆえのこと、ご容赦ください。

塩原図書館も、ハンディキャップサービスの充実ぶりや直木賞・芥川賞コーナー、CD・DVDの充実、そして旅行雑誌るるぶの全巻配架などの特色のある魅力的な図書館でしたが、詳細は割愛させていただきます。

まったくの余談

久々の那須。これまでに、勤務先の保養所に家族や同期と行ったり、友人の別荘!にお邪魔してゴルフに行ったり、いくつか思い出があります。果たして最後に行ったのはいつだろう?車中、記憶をたどりました。

思い出しました😊これを世間では親ばかと言うのか?教育熱心と言うのか?ただの暇人か?

遡ること約20年前のとある夜、当時小学生の長男が『雨の水が必要』とのこと、『いつ?』と聞くと『明日』との給う😮 理科か何かの実験で使うらしく、長らく忘れていた模様。。。遺伝によるものか、日日是決戦、その日1日を大切にし過ぎて先のことを考えない子に育ってしまったようだ。

神奈川県は晴れ。さあどうする?天気図で調べると北関東が雨模様。行ってきました、車で、片道250㎞。翌日も仕事だったはず。

雨はあがってましたが、草木に残ったしずくを集めたり、水たまりですくったりして雨水を確保!こんなもの”確保”するのは最初で最後😊さぞかし怪しい人に見えたでしょう。

ちなみに息子の実験の結果はまだ聞いてません。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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