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図書館探訪記、訪れた順番にお届けしています。開成町の参考になるものはあるか?あれば何が? 今回は神奈川県秦野市です。※秦野市図書館のホームページはこちらから

市内にはこの市立図書館と全11公民館にそれぞれ図書室があります。

秦野市立図書館 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆

特徴&感想

・まず、私自身、大変お世話になっている図書館です。遡ること6年前、会社を辞め、大学院入学の準備を進めるにあたり、“どこで勉強しよう?”と小田原市など各所を巡った結果、行きついたのがこの秦野市立図書館でした。

とても有難いことに、自治体間の協定で相互利用が可能なのです。常に申し訳ない思いを抱きつつ利用させていただきました。なぜなら、表現に気を付けなければなりませんが、少なくとも今日までのところ、ハードとソフトの両面で著しい差があるため、“相互”の利用はなされておらず、開成町民による利用の一方方向だと思われるからです。

開成町もいずれ充実を図り、秦野市民の方々にもご利用いただけるようになりたい!と心から願っています。

・この図書館が気に入ってしまった理由は、図書館以外のところにもあります。とにかく、中央運動公園一体の雰囲気が好きだからです。(※秦野市中央運動公園のHPはこちらから

陸上競技場にテニスコート、プール、野球場、体育館にホール、そして遊具の充実した公園に水遊びができる公園!さらにはバラ園など、多世代が集い、交流する活気のある空間は居心地がとてもいいのです。

読書や勉強を終えた後、1周1.3㎞の周回コースを何周かランニングする日々が半年くらい続きました。駐車場も十分過ぎるくらい広く、開成町・足柄上郡にもこんなところがあればなぁ、と強い憧れもいだきました。

・ただ、駅から近くなく、自動車やバスで来館される方が多いとされる立地は、利便性を重視される方には不向き・不人気だと思います。

図書館に話を戻します。
・貸出、返却、整理の作業は委託していますが、指定管理者制度は採用しておりません。

・蔵書は約52万冊、そのうち約23万冊が開架されています。人口約19万人の小田原市が計約19万冊、十分な数だと感じます。
比較的新しめの書籍が多く、日に焼けた古い本が少ないとの印象がありましたが、年間の受入・購入冊数は約9千冊概ね平均的でした。

閲覧席が164席と非常に多いです!学生優先や社会人優先など分けられ、パソコンが利用可能なスペースが独立して確保されています(現在はコロナ対策で閉鎖中)。

2階が“調査研究室”として、座席も仕切られた学習席が多数あります。平日はシニア世代中心ですが、放課後には中高生も利用されています。夏休みは開館前に並ばないと席を確保できない感じです。

・公衆無線LANは昨年までは未整備でしたが、この8月からWi-Fiが利用可能になりました!


・リファレンス数が1万件を超えています。司書有資格者は5名と格別多いわけではありませんが、小田原市の約5千件、茅ヶ崎市や逗子市の約1千件などと比べても多めです。

点字本1,000冊、大活字本1,100冊と比較的多いです。
対面での音読サービスの実施や録音図書の貸し出しなど、障がい者へのサービスも充実しています。

雑誌スポンサー制度が実施されています。地元企業に混じって、公益社団法人秦野市シルバー人材センターが2誌のスポンサーになっていることに興味を覚えました。また、タウンニュース社も「プレジデントファミリー」のスポンサーとなり、創業の地で地域貢献されていました。

・電子図書館は独自のサービスはまだなく、HP上では“青空文庫”が紹介され、リンクが貼られています。この6月、電子図書館システム導入業務の公募プロポーザルが実施され、図書館流通センター(TRC)が選定されました。今後の進展が期待されます。

・市内にキャンパスのある東海大学とも連携しています。市民は東海大学付属図書館を利用できます。
東海大学の教授が講師役を務める「市民大学」も開講されています。講義5回・7時間半が1,000円で受けられます!羨ましい。

・こんな図書館あったらいいなぁ度は9点☆☆☆☆☆☆☆☆☆。築37年、建物自体は老朽化が進んでいますが、中身と周辺一帯の環境が好きです。実際、足繫く通いましたし、今でも時々利用させていただいております。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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